村上春樹のスピーチのその行為は感動的だが、
僕には、わかったようなわからないような箇所もあって気になった。
でもとにかく弱い者の味方だということだけは強く伝わった。
あのスピーチだけを聞くと正しい壁と間違ってる卵が戦っていると解釈することもできるが、
本当は壁と壁が戦っているだけで、どちらの壁も間違っている壁だと思う。
その壁の間に挟まれて踏みつぶされているのが卵である。
彼の本を読んだことがないのでいつかはちゃんと読みたい。
過去何度か本屋や図書館で手に取ったことがあるが最初の数行で挫折してる。
彼は小説家を、「嘘という手法を使って真実を伝える人」というようなことを言ったが確かにそうかもしれない。
だから僕は小説が苦手だ。
僕は本を読むことが好きですが小説の類は全く読めない。
唯一読めるのはフランツ・カフカ。
初めてカフカを読んだとき強烈なリアリズムを感じた。
カフカの本ほど現実世界を忠実に描いているものは他にないと思いました。
カフカの世界には嘘がない。
嘘と嘘の組み合わせで真実を述べているのではなく、
真実をそのままに描くと嘘のような世界になったというだけのこと。
だからあれは真実以外のなにものでもない。
小説家にしても画家にしても、
あらゆる芸術家の本分は既存のシステムを破壊することだ。
システムとは常識や制度、社会や組織、または権力のこと。
無機質で無感情の非人間的なシステムに支配される世界を、
芸術家は人間の生々しい感情と叫びによる真実の槍で突き破るのである。
Date: 09.02.21
